虹の橋を渡るとは?更年期世代のペットとの悲しい別れ。
友人から、愛犬が虹の橋のふもとに行ったと連絡がありました。
彼女は私と同年代。夫婦二人暮らしで、チワワ二匹を飼っています。
それは、それは自分の子供の用に可愛がっていました。
そんな彼女から、上記の連絡があり、とても落ち込んで、どうしようもないとの事。
私はペットを飼っていないので、「虹の橋のふもとに行った」という意味がわからなかったのですが、雰囲気で、天国に旅立ったのではないかと思いました。
「虹の橋」という詩を知っていますか?
オリジナルは”Rainbow Bridge”という作者不詳の英語の詩で、インディアンの逸話がその起源という説もあります。最期の日を迎えた動物たちが、天国と地上の間にある七色に輝く橋のたもとで、元気だった頃の姿にもどり、満ち足りた気持ちで飼い主さんとの再会を待っているという詩です。
アメリカの愛犬家から伝わり、日本でもペットたちが亡くなることを「虹の橋を渡る」と優しく表現するようになったそうです。
それは人々の口から口へ、また様々な媒体を通じて広まって行き、インターネットが一般的になってからは様々な言語に訳されて世界中で愛されている詩です。
『虹の橋』はペットが亡くなった後に行く場所というスピリチュアルな雰囲気を持つ言葉なのですが、動物のための死後の世界と、そこでの人間との再会の具体的な描写は確認されていないそうです。
天国へ行く道の手前に虹の橋と呼ばれる場所があります。
地上で愛されていた動物は死を迎えると、虹の橋に向かうのです。
そこにはたくさんの草地や丘があり、豊富な食べ物や水、日光の光があり、動物たちは走り回って楽しく過ごすことができます。
病で不自由な身体になったり年老いたりした動物たちは、ここでは健康になって元気になります。
動物たちは満ち足りて幸せなのですが、ひとつだけ不満があります。
それは、自分を愛してくれた人と会えなくて寂しいことでした。
しかし、ある日、一匹が突然立ち止まって遠くを見つめました。
瞳はきらきらと輝き、身体は喜びで震えています。
突然、彼は仲間たちから離れ、緑の草の中を走りだしました。
彼はあなたを見つけたのです。
そして、再開した彼とあなたとは抱き合います。二度と離れることはありません。
幸福のキスがあなたの顔に降り注ぎます。あなたは彼の頭をなで回します。
あなたは彼の瞳をもう一度覗き込みます。
その瞳は、あなたがずっとずっと忘れることのなかった瞳です。
それから、あなたと彼は一緒に虹の橋を渡って行くのです。
この詩を、ネットで調べて、私はポロポロ涙を流してしまいました。
私はワンちゃんを飼っていないので、彼女の深い悲しみを同じように、理解することは、出来ていないかもしれません。しかし、彼女がどれほど、ワンちゃんを愛して大切に思っていたか、その事はよく知っているからです。
愛犬がこの世を去るという大きな悲しみに包まれている時、犬たちは亡くなった後も幸せに暮らしていて、いつか自分が来るのを待っていてくれるというストーリーは、泣き疲れた心を優しくいたわってくれます。
意外と早い老化現象
ペットの寿命は、どうしても人間より短いもの。ペットたちがいつまでもいつまでも、飼い主と楽しい思い出を作りたいと望んでも、いつかはお別れの日がきてしまいます。ワンちゃんで言うと、一般的に小さい種になるほど寿命は長いと言われていますが、小型犬でも9歳から11歳ごろ、大型犬では7歳から10歳ごろから老化現象が現れてきます。ペットたちが「虹の橋」を渡った後、悲しみのあまりペットロス症候群になる飼い主さんも多いです。
「ペットロス症候群(ペットロス)」
家族のように可愛がり大切にしていたペットとの死別や行方不明になることで大きなショックを受け、飼い主の心身に様々な不調をきたすことをと呼びます。
ペットロスによる症状は様々でもちろん個人差がありますが、主に次のような症状がみられます。
- 不眠
- 深い落ち込み
- うつ病
- 幻覚、幻聴
- 何もやる気が起こらない
- 自分を責める
- 食欲不振
- 下痢、嘔吐
- 腹痛、胃痛
- 倦怠感
- めまいや立ちくらみ
更年期世代のペットロスはつらいもの。
長年連れ添った最愛のペットが亡くなると、思っていた以上の悲しみと苦しみが襲ってきます。そんな時期と更年期が重なると、気持ちの沈みや不安感、うつといった症状がダブルパンチでやってきて、深く暗い谷底へと突き落とされます。
一度この状態に入ってしまうとなかなか抜け出せず、ペットを亡くした悲しみでペットロス症候群という状態に陥っているのか、もしくは加齢による更年期障害によってひどく落ち込んでいるのかわからなくなってきます。
こんなときには立ち直らなければと思えば思うほど、更年期障害の症状が悪化してきてしまったりする場合もあるので、無理にその状態を打破しようとするのも返って逆効果となってしまう可能性もあります。
何かを失うことはとても悲しいことで、更年期障害の年代にはペットとの別れだけではく、親との死別、子の巣立ちなど、別れや失うことの変化が訪れやすい年代に突入するかもしれません。
残された者にできることは、今ある命を大切に前を向いて生きていくことです。
失う怖さだけでなく、新たに何かを始めてみるときめきのような物を感じながら年を重ねていくことで、その時が訪れても早く立ち直れるような気がします。
いざ、自分がその立場になった時に実行できるかは分かりませんが、趣味や特技、友人関係まで心強くなれるバックボードを築き上げていくことが今できることなのでしょう。
ペットロスから立ち直るために
新たなペットを飼う。
失ってしまったペットとの時間は戻ってはきませんが、新たなペットを飼い以前と同じような愛情、楽しい時間を取り戻すことで深い悲しみから開放されることがあります。
亡くなったペットに対して申し訳ないような気持ちや罪悪感が生まれるかもしれませんが、あなたが元気で楽しくしていることが亡くなったペットへの一番の供養になるでしょう。気持ちを切り替えて思い切って新たな道を選択してみることも前進するきっかけになります。
辛い体験を分かち合う
一人で抱えこまずに、同じような経験をした家族や仲間に辛い気持ちを打ち明け分かち理解し合うことで、少しずつ心が緩みます。ペットロスによって悲しい経験をしているのは自分だけではないということが分かるだけでも、重い気持ちが軽くなっていきます。本当に辛い体験をしたときは、誰かにその胸のうちを聞いてもらうだけでも、心が落ち着くもの。また、経験者に聞いた克服した体験談などが、症状を改善するきっかけになります。
知識として勉強「ペットロス検定」
最近では公共の保健機関でも、ペットロスにならないための講座などを開催しているそうですよ。”その日”を迎えるに受けてみるのも一考に値するかもしれません。日本ペットロス協会では、”その日”に備えるための検定「ペットロス検定」を実施しているそうです。事前に心の準備をし、死別後の悲しみの乗り越え方を知っておく事もよいかもしれません。
心ばかりのものを送りました。
少しでも早く、彼女の心が癒されますようにと、願いを込めて、ペットのご供養のお線香を贈りました。この、ろうそくと、お線香が、なくなるころ、少しでも彼女の苦しみが和らぐことを祈りたいと思います。
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可愛いペットが「虹の橋」を渡った後も、飼い主さんが幸せに過ごせますように・・・。ペットたちはみんな、心から祈ってることだろうと思います。